インターネット広告などでもホワイトニングをうたったサービスがあったり、町中でも歯医者さん以外のホワイトニングサロンなどが田舎でも見受けられるようになり、興味を持たれる方もいらっしゃると思います。商売でやる以上「良いこと」しか表現されませんが、注意事項もいくつかあるのでご説明します。

最初にホワイトニングは大きく分けて

  1. 歯科医師が施術する「オフィスホワイトニング」
  2. ご自身で行う「ホームホワイトニング」

の二種類あります。

ここでは、歯を削らずにお薬で白くする「ホームホワイトニング」について6つの注意事項を説明します。

  1. 極端には白くなりません。目標が高い場合はホワイトニングでは到達しないので
    最初にゴールの設定を歯科医とよく相談しましょう。
  2. 人工物(詰め物やかぶせた歯、差し歯)は白くなりません。逆に自分の歯と人工的な部分と色の違いが明確になることもありますので、基本的にはすべて手つかずの自分の歯で有ることが前提の処置になります。また、白くなった自分の歯の色に合わせて、人工の歯を治療しなおすことは、すべて自費診療となります。
  3. 一本の天然の歯の中でも、白い部分はより白く、濃い部分は変わらないことがほとんどなので、縞模様や白い斑点のある歯はよりその縞模様が強調されることもあります。
  4. 長時間マウスピースをはめることが必要なので、マウスピースを入れると「えずく」
    つまり、おぇっと気持ち悪くなる方はホワイトニング自体ができないことがあります。
  5. 薬剤の副作用により、歯が冷たいものでしみる、歯肉に熱感があり、粘膜の潰瘍、歯の痛みなども生じることもあります。
  6. 施術の期間(多くは数週間)のあいだ、コーヒーや紅茶、カレーなどの色素の多いものを食べたり飲んだりできなくなります。これは、ホワイトニング中には逆に歯が色素を取り込み安くなるからです。

これらの注意事項を知らずに飛びつくと、残念な結果にもつながる恐れがあります。

当院の提案は、最初にきちっとクリーニングを受けていただいて、ご自身の歯の本来の白さを取り戻した後にあらためてもっと白くしたいという希望が出たら、ホワイトニングを考えることをおすすめいたします。