テレビで手術の上手な名医が時々取り上げられます。私もお世辞で「先生、名医だね」と言われることもたまにあります。その時、お誉めいただけることに感謝しながら、心の中でとても違和感を感じます。お医者さんのそれは外科の手術のようにその患者さんの人生に一度だけ登場するヒーローであるのに対し、歯科は「生活の医療」ですので、その方の人生に寄り添う医療だと思うのです。織物に例えると色々な方の人生を一本の糸とすると横に交わる糸ではなく、縦に一緒に紡ぐ糸であるべきだと思うのです。今年もご縁のある方と人生の織物を紡いでいきたいと思います。