今年、一番悩ましかったのは交通事故の症例

上あごの骨は無事手術もその後の経過は私から見ても

とても順調、しかしご本人にとっての悩みは深く

不調と不安だらけで来院されました。

違和感のため毎日、毎日、舌で歯の裏側を触って触って

舌がひりひりと痛みが取れることが無いそうです

そのほかにも、顎のしびれや違和感、唇のこわばりなどなど

そのなかでも緊急の課題はもちろん見た目

歯が縦に割れ、あちこちが欠けています。

その上歯の捻れも気になるとのこと

当院に来院直後の写真です

交通事故の時にすれた黒い跡が生々しいです

一生懸命、以前の歯の状態をお話されるのですが

言葉だけでは伝わりません。

ところが、以前かかっていた大阪の歯医者さんが

写真を撮ってありました。

百聞は一見にしかず、大変助かりました。

お口の写真をきっちり、撮影しているとこんな役に立つことも

あるんですね

それから、今の状態から復元すべく、

歯型に鑞を盛り足してイメージ作りです。

これを参照して、治療の計画を立てます。

歯をなるべく削らないように一部が欠けている部分や

歯が捻れている部分はダイレクトボンディング法で

樹脂を追加して「つけ爪」のように形を整えます。

一番大きく欠けていた歯は、残念ながら神経が死んでいたため

差し歯になりましたが、色合いを整えるのが難しかったです。

それでも技工士さんが頑張っていただいたので

なんとか形になりました。

歯をつけたこの日、笑顔で帰られました。

「私のように、事故で困っている方もいらっしゃると思うので

是非、先生ホームページにのせて下さい」とのお優しいお言葉を

いただきましたので、掲載させていただきます。

まだまだ、色々な症状はあるのですが

すこしでも良くなることをお祈りいたしています。