前回の歯ぎしりシリーズ・・・

あれだけはっきりと割れている状態でじっくりみれば

おそらくだれもが気が付くと思います 。

で、今回は上級編?!と言うわけではありませんが

下の歯の写真 ヒビがありそこからむし歯になっているのが

わかりますか?

dsc04002

とうぜん真ん中の歯ですよね??

わかりませんよね、次のヒント

確認のためのレントゲンを撮影致しました

dental01

赤丸の中央部分がむし歯ができている部分です。

これも見慣れないとわかりにくいのですが

そんなもんか?と見ていただければいいです。

次ぎに、横から強い光を当ててみました。

これでおわかりになりましたか?

dsc04004

答は

yajirusi

ヒビが入っていることはわかりました。

でも、中は本当にむし歯になっているのでしょうか?

ほんの針の先ほど、顕微鏡を見ながら削ってみました↓

dsc04005

中、茶色いですね・・・はい、確認出来ました

そうしました、どこまで広がっているかですね

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隣の歯と接する部分も穴が空いていました

軟かくとけて、細菌が入り込んでいる部分は

きちんと除去し(これが肝心なのですがまたの機会に)

白い樹脂を使用しその場で詰め終わりました↓

これをダイレクトボンディングと言う方法です。

処置した後がほとんどわからないのですが

ここで安心してはいけません。

なぜむし歯が進行したかというと

ヒビが入り隙間から菌が侵入したとうこと

ヒビが入った原因は上下の歯が過剰な力を繰り返し受けたため

つまり「歯ぎしり」がきっかけとなったと私は仮説を立てました

それを確認するため噛み合わせのチェック

赤いカーボン紙を咬んで頂くことにより

かみ合う部分は赤くインクの痕がつきます。

やはり、一部強くあたっていますね〜

このあと、噛み合わせを調整して終了

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歯を削っての処置がどうしても必要な時があります。

それは、処置をするという介入がないことによってのデメリットが

削らないメリットをうわまる時です。

そして、顕微鏡を使ってのダイレクトボンディングのメリットの一つは

見た目が良いという事以上に

削る量を最少の抑えられると言うことです。

それは、単にムダに削らないという意味合いだけでなく

毎日、何千回とかみ合わせる作業に耐えるため

「歯の骨格を残し、構造的に弱くしない」という目的があるのです。