やばすぎる経済学

やばすぎる経済学 東洋経済社

医療に関わる身として、健康保険って果たして保険?って思うことがあります。

たとえば、自動車事故を度々起こす方は保険料がだんだん高くなります。

その一方、安全運転をする人はだんだん保険料は安くなります。

何当たり前のこと言っているのと思われるかもしれませんが、

健康保険はどうでしょうか?

 

「ガン」みたいに誰がいつなるかわからない病気と違い、歯科の2大疾患である

むし歯や歯周病のように予防法が確立されてい病気の場合は自腹を払ってケアを

受けている人は病気にかかりにくく、

一方、予防やケアをしない方が病気の治療として医療財源を消費する。

これは、保険と呼ぶには適さないのではないかと常日頃考えていたところ

こんなニュースが入ってきました。

『健康のごほうびは保険料割引

「健康年齢」で保険料が決まる医療保険、始まる』という題で

日経デジタルヘルスに記事が載っていた。

その書き出しはこうである。

年齢が同じだからといって、生活習慣が違えば健康の度合いも変わってくる


のではないか。そんな考えから、年齢ではなく健康度合いを考慮して


料金を設定する医療保険が誕生した。ノーリツ鋼機の子会社である


健康年齢少額短期保険が2016年6月17日に提供を開始した


「健康年齢連動型医療保険」がそれだ。

ようは、健康診断の結果により実年齢より健康年齢が低いほど、

保険料が安くなるという仕組みのようです。

うーん、歯科も定期ケアを受けると保険料が安くなるとか、

1年間無事故で治療が必要無ければ、次の年の保険料が1等級さがるとか・・・

うーんいいアイディだとおもっているのだけれどと一人考えています。

「ヤバすぎる経済学」という本に著者である経済学者が

あるアイディアを書いていました。

それには、主張として、「何かをタダでみんなに提供すれば、

みんなはそれを行き過ぎになるまで消費することは

分かりすぎている。保証してもいい。病院がと取るあのむちゃくちゃな診療費を

全部自分で払わないといけなくなったら

GDPにおける医療費の割合がずっと下がる」という言い分です。

まーこれは乱暴な言い方ですが、その後具体的かつ単純な方策も提示しています。

この先は是非お読みになって下さい。P25~28に書かれています。